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インタビュー 2019.04.4

全国52カ所で展開するSTEM教育スクールだからこそ見えてきた学校教育に足りないものとは?

投稿者: ノビルコ編集部

STEM教育 インタビュー スクールレポート ニュース プログラミング

 

「学校教育はどうしても知識の習得、インプットがメイン。ですが、これからの時代は自分なりに思考を整理して伝えるアウトプットの技術が必要不可欠なスキルになります」

『AI時代に輝く子ども』の著者でSTEM教育スクール「ステモン」主宰の中村一彰さんは、これからの時代に求められるスキルについてそう語る。東京・大阪の教育委員会から委託を受け、2020年度から始まるプログラミング教育の推進事業者としても活動中の中村さんだからこそ見えてきた、現在の学校教育の足りない部分とは? 

前編に続き、中村さんに話を聞いた。

 


 

アウトプットは場数を踏むほど上手くなる

 
――「ステモン」の現在の生徒はどんな年齢層が多いのでしょう?
 

今は年長さんから小学1・2年にかけての生徒が最も多い層ですね。僕も8歳と6歳の娘がいるのでわかるのですが、多くの保護者にとってはその年代が一番「好きなことをのびのびやらせてあげよう」と思う時期なんですよね。

 

 

最近では沖縄、福岡、四国にも教室が増え、全国52カ所まで広がってきました。でもまだまだですね。目標は300教室、1万人の生徒を2020年春までには達成したいと思っています。

 
――ものづくり型のSTEM教育スクール「ステモン」のほか、探究型学習スクール「BOKEN」も主宰されていますね。特色ついて教えてください。
 

「BOKEN」は国際バカロレアの理念を参考にしつつ、フィールドワークを通じてコラボレーションする力を育んでいくことを目標とした探究型学習です。たとえば、「昔はどういうエネルギーを使っていたのか?」というひとつのテーマを、子どもたちだけのチームで調べてもらう。その課程で、今はどういうエネルギーにシフトしたのか、それによって私たちはどういう時代を生きているのか、といったところまで結論を出してもらい、何かしらの形で発表、アウトプットさせるまでを1つのプログラムとして設定しています。

紙芝居、ポスター、動画など、とにかく何かしらの形でアウトプットのトレーニングを積むことが大事。学校教育はインプットばかりの環境なので、早いうちからアウトプットに慣れておくことが重要なんです。

 
――みんなの前でプレゼンする、ということですよね。子どもの性格による向き不向きもあるのでは?
 

いえいえ、性格的にアウトプットに向いていない子なんて一人もいないんです。人前で発表できるかどうかは、慣れの問題なんですよ。小学1年生からでも場数を踏んでいけば、必ず上手くなるし、成長できる。

たとえば、クラスのみんなや保護者の前で音読をする。それだってアウトプットの練習になるんですよ。人前で声を出すことのトレーニングになっている。そういったことに慣れた上で、自分なりに思考を整理して発表することや、言葉を通じて自分の考えを明らかにすることがだんだんと上手くなっていく。得意・苦手ではなくて、慣れです。だからどんな子でも必ずできるようになるんですよ。

 


 

習いごとジプシーにならないために

 
――ご自身も2人の娘さんの子育て中ですが、親として子育てで心がけていることは?
 

「他の子と比較しない」ことは常に意識しています。でも学力については特に何もしていませんね。習いごとに関しても、計算や英語といった学校の成績を上げるような習いごとではなく、本人たちが選んだアート教室とピアノに通わせています。

これは習いごとに限らずですが、子どもがやりたいと思うことをのびのびとやらせてあげるのが一番いいと僕は思っているんですね。本人が「合わない」「やりたくない」と言っているものをいやいや続けさせても、そんなに効用はないし、伸びない気がします。

 

 

今はたくさんの選択肢がある時代ですが、これもあれもと親が焦らなくても大丈夫ですよ。3歳で自分なりに好きなことを見つける子もいれば、8歳で急に何かにハマる子もいる。40歳になって「俺はこれだ!」と気づく大人だっていますよね。「あなたのことが大好き」「あなたは私の宝物だ」と言葉や態度で伝えて自己肯定感をたっぷり与えた上で、本人が好きなことをさせるのが一番いいと僕は思います。

親が子に望むことって、突き詰めれば「人生で幸せを感じてほしい」だと思うんですよ。どういうステイタスを得てほしいか、どういう職業に就いてほしいかといったことではなく、とにかく本人が幸せを感じられる日々を過ごせることが大事だと思いませんか?

 
 
<取材・文/阿部花恵 撮影/鈴木慶子>

 
 
■インタビュー前編
「賢さ」を再定義しよう!日本初のSTEM教育スクールで子どもは何を学ぶのか?

 
 

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中村 一彰
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お話をお聞きした人
中村 一彰(なかむら・かずあき)
STEM教育スクール「ステモン」主宰。1978年、埼玉県生まれ。株式会社ヴィリング代表取締役。2014年、日本初のSTEM教育スクール「ステモン」を開校。探究型学習スクール「BOKEN」、民間学童保育「スイッチスクール」などを主宰。小学校教員免許、中学・高等学校教員免許を持ち、2020年から始まるプログラミング教育の推進事業者として公立小学校のプログラミング授業で教鞭もとっている。

 
 

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