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インタビュー 2018.08.30

プロテニス選手・杉山愛を育てた母兼コーチがたどりついた、「習いごと」が身になるコツ

投稿者: ノビルコ スタッフ

インタビュー コラム スポーツ ニュース

 

プロテニスプレイヤーの杉山愛さんの母親であると同時に、彼女をサポートするチームのディレクター兼コーチを務め、2004年には文科省スポーツ功労賞を受賞した杉山芙沙子さん。

娘である愛さんには、幼い頃からさまざまな習いごとをさせてきたという芙沙子さん。ピアノ、体操、フィギュアスケート、クラシックバレエ、そして4歳で出会ったテニス。娘の情熱と才能を見抜き、2つのテニススクールを掛け持ちさせて夢をバックアップした芙沙子さんが考える、身につく習いごとの秘訣とは?

前編に続き、最先端のスポーツ科学に裏打ちされた子ども向け「スポーツ共育」を実践中の杉山芙沙子さんに話を聞いた。

 

幼少期に習いごととどう向き合うかは重要なポイント

――芙沙子さんが開発した「スマイルシッププログラム」は2歳~小学校低学年クラスまでありますが、幼少期の習いごとについてどう思われますか。

 

子どもの成長の中で、すごく大きなポジションを占めるものだと思います。とくに幼少期の習いごとは人生の中でも短い時間ですが、だからこそ人としての成長に使わない手はないですね、ということは積極的に伝えていきたい。

私自身、セミナーや講演会を通じて子育て中の保護者の方とお話する機会があるのですが、習いごとについての質問はとても多いですね。

どういうタイミングで始めればいいのか、辞めればいいのか。嫌がる場合は引きずってでも連れていったほうがよいのか、お子さんとお母さんでやりたい習いごとが違う場合はどうすればいいのか……。

 

――選び方、続け方、辞め方など、いろんな場面の悩みがあります。

 

そうですね。時間と金銭的余裕があれば、子どもがやりたいことは全部やらせてあげたい。いろんな経験をさせてあげたい。親なら誰しもそう考えるでしょう。

そうはいってもどこの家庭でも時間とお金の制約がある。だからこそ、習いごとは親子できちんとコミュニケーションを取り合ういい機会にもなりえるんですね。

子ども、お母さん、お父さんが一緒になって「僕は〇〇をやりたい」「どうして?」「じゃあ始めてみようか」と家族団らんの場で話し合うことがまず大事なこと。親子でそれぞれの意見を交わすことは大切だと思います。

 

 



入会前に親が見極めておくべきことは?

――では実際に習いごとを選ぶときのポイントは?

 

どんな習いごとでも、まずは入会前にコーチ、先生たちとしっかり話をすることが大切だと私は思います。たとえば、スポーツ系なら、技術だけ上手くなればいいと思っているところなのか、勝利至上主義のところなのか、親に口を出させない方針のところなのか、最初の段階でコーチや指導者と直接お話して見極めてください。

 

――自分たち親の方針と、その習いごとの方針が合っているのか、という点を確認するということですね。

 

そうです。それから始めるタイミング、終わるタイミングも重要です。そこを気を付けることで、子どもの捉え方もまったく変わってきます。

たとえば、水に顔をつけられないAくんとBくんが同時期に水泳教室に通い始めたとしましょう。Aくんは始める前に親子で目標について話し合いました。「まずは水に顔をつけられるようになること」が目標。そこをクリアしたらプール教室を続けるか続けないか、また話し合いましょう、と相談した上で始めます。Bくんは、特に目標設定なしで漠然と「泳げるようになりたい」くらいの気持ちで始めたとします。

そして3か月後、AくんBくん共に水に顔をつけて、楽しく遊べるようになりました。

Aくん一家は「がんばって目標達成できたね。寒い日もがんばって通ったものね。じゃあこの後はどうする?」という会話になります。そこでAくんが「もういい」と言ったら、親は無理強いしないでください。そこでやめても、Aくんの中には目標をクリアしたことで達成感を得られたという手応えはしっかり残りますから。

ところが漠然と始めたBくんは、やめるときも「なんとなく途中でやめた」という結果になってしまう。同じレベルで始めて、同じレベルでやめたとしても、「達成感が残る」子と、「途中でやめた」というネガティブな刷り込みだけが残る子に分かれるのです。

 

――始める、続ける、やめる、それぞれの局面で納得できる「理由」を親子のコミュニケーションで見つけることが大事。

 

そうです。習いごとは親子のコミュニケーションを通じて、家族としてどうありたいかという「家族哲学」を培う上でもすごく役立ちます。とくにスポーツ系の習いごとは、より早く、より強く、より高く、といった技術の向上がすべてに思われがちですが、それよりもその子自身の「前回はできなかったけど今日はできた」という成長を大事にしてほしいですね。

「フィジカルにフォーカスしないことがスポーツの醍醐味である」というメッセージを、私たちはこれからも積極的に発信していくつもりです。

 

<取材・文/阿部花恵>

 

杉山芙沙子さん インタビュー

前編 トップアスリートは「知的体力」が高い。杉山愛を育てた母が考案したスポーツ共育プログラムの特色とは?

 

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お話をお聞きした人
杉山芙沙子(すぎやま・ふさこ)
一般社団法人次世代SMILE協会 代表理事、パーム・インターナショナル・テニス・アカデミー校長。元テニスプレイヤー杉山愛をサポートするチームのディレクター兼コーチを務め、04年文科省スポーツ功労賞を受賞。スポーツを通して子どもと保護者・保育者が共に学び、共に成長する新たな子育て「スポーツ共育」を全国に向けて発信している。聖心女子大学文学部心理学科卒。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。順天堂大学大学院医学研究科医学博士専攻博士課程修了。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野 特任研究員

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