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インタビュー 2018.08.23

トップアスリートは「知的体力」が高い。杉山愛を育てた母が考案したスポーツ共育プログラムの特色とは?

投稿者: ノビルコ スタッフ

インタビュー コラム スポーツ ニュース

 

15歳で日本人初の世界ジュニアランキング1位を獲得。17歳でプロに転向した後は、シングルス最高位世界8位、ダブルス最高位世界1位、グランドスラム女子ダブルスで3度の優勝など、数々の輝かしい成績を残してきたプロテニスプレイヤーの杉山愛さん。

そんなトップアスリートを母親兼コーチの立場から、公私にわたってサポートしてきたのが杉山芙沙子さんだ。杉山愛選手をはじめ、数々の選手を成功に導いてきた杉山芙沙子さんが新たに考案したスポーツ共育プログラムの特色とは? 単なる体力やタフネスだけじゃない、「人間力」を高めるためのツールとしてスポーツを捉える杉山さんに話を聞いた。

 

スポーツは子どもの「知的体力」を高める絶好のツール

――子ども向けのスポーツ教室は昔から数多くありますが、杉山さんが考案された「スマイルシッププログラム」の特色について教えてください。

私はこれまでにたくさんのトップアスリートと接してきましたが、世界で活躍する一流の人たちは、技術や体力、精神力ばかりではなくて、「知的体力」とでもいうべき能力が非常に優れていることに気づいたのです。

たとえば、保護者の方はわが子にスポーツを習わせるときに、どんなことを期待しますか? 筋力、持久力、リズム感などを身につけてほしいというフィジカル面、それから、諦めない力や努力を続ける力、といった精神的な側面。おそらく約8割の方々はそのあたりにばかり目が行くのではないでしょうか。

ですが、スポーツによって得られる能力は実はそれだけではありません。スポーツの動きを通じて思考や創造性を担う脳の前頭前野が活性化すると、「知識」を自分の中で「知恵」に変換して役立てていくことができるようになります。つまり、判断力、発想力、対応力、記憶力などの「知的体力」も自然と磨かれるようになるのですね。

 




 

サッカー日本代表選手の受け答えが聡明な理由

――「知的体力」はこれからの時代に必須とされる「自分の頭で考える力」ともいえそうですね。

 

「スキャモンの成長曲線」という有名なデータがあります。神経系器官の発育が著しい5・6歳までの間にスポーツをすることで脳神経系がより発達する、ということが証明されたグラフですが、一流と呼ばれるアスリートたちは、総じて「知的体力」も高い。

たとえば、球技の試合中には「このままドリブルしてゴールまで進むか?」「それとも後ろから来ている味方にパスを回すか?」ととっさの判断が求められる場面が必ずありますよね。このような場面での判断力や予測力、決断力も「知的体力」の領域です。

先日のサッカーW杯で活躍した本田圭佑選手や長友佑都選手の試合での活躍はもちろん、インタビューなどを見ていてもそう思いませんか? 一流のアスリートは人間的にも非常にしっかりしていますよね。彼らは皆、自分の頭で考え、自分の言葉で伝えることができる。

トップアスリートの放つオーラというものは、知的体力・身体体力・精神体力の3つがバランスよくあって初めて成り立つものです。これら3つを総合した力である「人間力」をはぐくむツールとして「スマイルシッププログラム」を考案しました。

 

 

スポーツを通じて「考える」「楽しむ」「伝える」

――「スマイルシッププログラム」の基本方針はどのようなものでしょう。

 

「考・楽・伝」という3つの柱で構成しています。1つめの「考」は先生にやり方を教わるのではなく、「考え方」を学ぶこと。2つめの「楽」は、挑戦を重ねることで成長を楽しむこと。そして3つめの「伝」はプレゼンテーションなどを通じて伝える力を育てることです。

3つの力のバランスももちろん大切ですが、一番重視にしているのは「楽しむ」こと。指導者も子どもも楽しく体を動かす時間を最も大切にしています。なぜ「楽しむ」ことが大切かというと、そのさきに「考える」があるから。子どもは「楽しい」環境にいると、自然と自分の頭で物事を「考える」ようになりますから。

楽しんで、考えて、そして伝える。スポーツはそのための素敵なツールだよ、ということを、スマイルシッププログラムを通じて多くの保護者とお子さんに知ってもらいたいですね。

 

2歳クラスに娘と参加したママのコメント

レッスンの最後には子どもたちがその日の楽しかったことをみんなの前に出て発表するのですが、最初は恥ずかしがってモジモジしていた娘が、今では積極的に前に出て発言できるようになった変化に驚いています。レッスンそのものが楽しいからこそ、気持ちがほぐれて言葉を出せるようになるんだろうな、と感じますね。

 

2歳クラスに娘と参加したママのコメント

もう4回めの参加となります。講師の先生たちがとっても明るくて気さくなので、娘も少しずつ場に慣れて、今ではすっかりリラックスして楽しんでいます。先生たちの数が多いので、一人ひとりをしっかり見てくださる安心感もありますね。30分というレッスン時間の長さも2歳児にはちょうどいいですね。

 

<取材・文/阿部花恵>

 

後編では、娘である愛さんが経験したさまざまな習い事の中からテニスの才能を見抜き、夢をバックアップした芙沙子さんが考える、身につく習いごとの秘訣をお伺いしました。

 

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お話をお聞きした人
杉山芙沙子(すぎやま・ふさこ)
一般社団法人次世代SMILE協会 代表理事、パーム・インターナショナル・テニス・アカデミー校長。元テニスプレイヤー杉山愛をサポートするチームのディレクター兼コーチを務め、04年文科省スポーツ功労賞を受賞。スポーツを通して子どもと保護者・保育者が共に学び、共に成長する新たな子育て「スポーツ共育」を全国に向けて発信している。聖心女子大学文学部心理学科卒。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。順天堂大学大学院医学研究科医学博士専攻博士課程修了。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野 特任研究員

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