インタビュー 2019.01.31
【スクールレポート】英語でコーチング!人気サッカー教室「TOC」の上達メソッドとは?
投稿者: ノビルコ スタッフ
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「英語で指導するサッカースクール」の先駆けとして、2009年に誕生したTOCサッカースクール。ヘッドコーチを務めるのは今矢直城さん(株式会社Naocastle代表)。オーストラリア、スイス、ドイツのプロリーグで活躍した経験を持つ元サッカー選手だ。
そんな今矢さんが日本にTOCサッカースクールを設立した動機とは? 日本育ちの子どもたちにどのように英語のサッカー指導を行うのか? TOC新木場スクールでの練習を見学しながら話を聞いた。
人生を広げてくれた2つの「乗り物」
――「TOCサッカースクール」設立のきっかけは?
僕は親の仕事の都合で、10歳のときにオーストラリアに家族で移住しました。当然、英語なんてまったく話せない状態で。でも現地校に入ってクラスメートたちとサッカーや鬼ごっこを一緒にする中で、英語も少しずつ話せるようになっていって。
目で見た情報と言葉が一緒に頭に入ってくると、インプットされて残りやすいんですよ。オーストラリアに引っ越して間もない頃、テニスのコーチが“strong!”“weak!”と言いながら説明してきたんですね。最初はその言葉の意味がわからなかったけれども、コーチの身振り手振りつきの説明を見て「なるほど、強い・弱いか!」と一発で覚えられた。その経験がTOC設立の動機にも繋がっています。
――19歳のときには現地で日本人初のプロサッカー選手としてデビュー。その後もスイスの1部リーグやドイツリーグなどでも活躍されたそうですね。
プロのサッカー選手として約10年間、さまざまな国でプレイさせてもらいました。その経験から感じたのは、自分にとっては「英語」と「サッカー」が人生における2つの大きな武器になったということ。
これはスクールの子どもたちには「乗り物」という言葉を使って伝えるのですが、歩いて行ける場所、自転車で行ける場所、車で行ける場所、飛行機で行ける場所、みんなそれぞれ違いますよね? でも自分の「乗り物」を手に入れると、行ける場所・範囲はぐんと広がるし増えていく。僕は「英語」と「サッカー」のおかげで、いろんな場所へ行くことができたし、いろんな国の人とコミュニケーションをとることもできた。
だからこそ、現役引退後、自分は何をしたいんだろうと考えたときに、「日本の子どもたちが“乗り物“を手に入れられる場を作ってあげたい」と強く思ったんです。
英語と日本語をほぼ同時通訳の形で
――TOCに入会する子どもたちは、すでにサッカー経験を持つレベルが高い子が多いのでしょうか?
幼児クラスではごくわずかに初心者もいますが、ほぼ全員がサッカー経験者ですね。所属チームと並行してTOCにも学びに来る、という子もいます。練習内容もある程度レベルが高いので、まったくの初心者だとついていくは大変だと思います。
――今矢さんは現在、TOCのヘッドコーチの他にも以前早稲田ユナイテッド(社会人サッカークラブ)の監督や横浜F.マリノスの通訳なども兼任されていますが、前線に立ち続けることで最新の戦術を子どもたちに教えられるというメリットも大きいのでは。
今、サッカーの世界でどんなことが起きているのか、という最新の情報は追いかけてTOCの指導にも落とし込んでいます。サッカーはゴールを決めて点を入れるゲーム。じゃあ相手の守備を突破してゴールを決めるためには、具体的にどのような行動を取るべきか? というように逆算して、普段の練習をデザインしていくことが大事。
子どもたちのレベルがある程度まで上がってきたら、段階を踏んでこのような映像を見せながら指導をしています。パスはまっすぐに放らず、必ず角度をつける。ボールがどこにあってもダブルダイヤモンドの形を意識する。そんな風に戦略のコンセプトを意識しておくことで、練習の密度はグッと高まります。
――英語に関しては?
そこはサッカーと逆で、ほとんどの子が英語はわからない・話せない状態で入会してきます。ですから、英語だけでぶっ通しの指導というやり方はしません。指導する側のコーチはバイリンガルもいますが、キーフレーズをその日の練習で3つほど決めて指導しています。私や假屋のようなバイリンガルがいる場合のみほぼ同時通訳のような形で英語で説明した後に、同じ内容を日本語でもリピートする、という方法で指導しています。
その割合もケース・バイ・ケースで必ずしも半分ずつというわけではないんですね。難しい練習内容の日は、「英語3割、日本語7割で説明しよう」というときもある。練習メニューが子どもたちに伝わらないと意味がありませんから。そこは各コーチの裁量にまかせています。
――子どもたちは少しずつ英語の意味も掴めていくようになるのでしょうか。
それが意外とすぐ理解できているんですよ。もちろん彼ら自身が喋ることはまだ難しいと思いますが、コーチのアクションが伴っているので、「あ、あの言葉はこういう意味なんだ」というのはすぐ理解できている。「ワンタッチ、ツータッチ」のような聞いたことがある単語もありますし、何回も繰り返し同じ音を聞くことで「おそらくこういうことかな」と本人たちも予測がついてくるんですね。
<取材・文/阿部花恵>
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