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習い事ナビ 2016.10.20

【インタビュー】80年代も今も、なぜピアノ人気は衰えないの? 『だからピアノを習いなさい』の著者が教える、脳とメンタルを鍛えるピアノ力

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー コラム ニュース ピアノ

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いずれ辞めても良いから子どもたちにピアノを習ってほしい

 

ピアニストとしてはもちろん、ピアノ指導者としても長いキャリアを持つ黒河好子(くろかわ・よしこ)さんは、最新の著書『だからピアノを習いなさい』の中でこう訴えています。たとえ成長して辞めてしまっても、プロのピアニストを目指さなくても、幼少期にピアノを習っておくことには子どもにとって有り余るメリットがあるのだとか?

なぜ昔も今もピアノは人気の習い事であり続けるのでしょうか? ピアノを習うことで身につくスキルとは? 五感、脳、メンタルをフルに鍛えてくれるピアノ学習の意義、教室を選ぶときの注意点、いい講師とダメな講師の見極め方など、ピアノ幼児教育の最前線に立つ黒河さんに詳しいお話をお聞きしました。わが子にピアノを習わせようかどうか迷っている、またはすでに教室に通わせている保護者の方は必読です!

 

ピアノを弾くと脳の機能がバランスよく鍛えられる

 
――『だからピアノを習いなさい』ではピアノ学習を通して身につく能力について詳しく解説されていますね。幼少期からピアノという生楽器に向き合うことで、音楽の素養以外にもこんなにもさまざまな能力が鍛えられるとは驚きでした。

 

「ピアノを弾く」って実はすごく高度な動作なんですよ。ただ指を動かすだけじゃいい音は出ない。音色の変化や弾くテクニックを安定させるためには姿勢を良くして、筋肉と手首を正しく使う必要があります。暗譜することによって記憶力が鍛えられますし、1曲を繰り返し練習することで集中力や忍耐力なども自然と身についていきます。

そんな風に正しくピアノを弾く訓練を続けると、脳の各機能がまんべんなく使われるようになるんです。左右の大脳をつなぐ脳梁が太くなって、運動機能や知的機能、感情的機能がバランスよく育つのはもちろん、学習能力を司る海馬の発達も促されていく。音やニュアンスを聴き分けるトレーニングは外国語の発音を理解するときにも役立つので、ピアノを長く習っている子は外国語の習得が優れているという研究結果もあるんですよ。

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――ピアノ教室に通い始めるなら何歳くらいからがベストですか?

 

ピアノという楽器はそもそも大人向けの寸法になっていますから、手が小さいうちに無理に弾かせようとするのは逆効果。むしろ上達の妨げになります。ゆっくりと時間をかけ、弾ける手を作らなくてはいけません。また、幼いうち、それこそお腹の中にいる頃からアコースティック・サウンドやクラシック音楽に親しんでおくこと大事なことです。

私は1歳半の生徒から教えていますが、もちろんいきなり曲を弾かせたりはしません(笑)。本物の音楽を聴かせたり、正しいフォームを教えていったりするところから徐々に始めていきます。実際にピアノを弾き始めるのは3歳~4歳頃から本来のピアノレッスンは5歳前後からでいいのではないでしょうか。

 

生音を聴くことで聴覚が育ち、絶対音感が身につきやすくなる

 

――日本の住宅事情ではアコースティックピアノ(一般的なピアノ)を家に置けない家庭も少なくありません。電子ピアノよりも、やはりアコースティックピアノのほうが望ましいのでしょうか?

 

環境が許すならアコースティックピアノ、できれば縦型のアップライトよりもグランドピアノを選ぶべきだと私は考えています。アコースティックピアノには電子ピアノとは違い「倍音」の響きがあります。またグランドピアノは、アップライトとはペダルの機能や鍵盤のタッチが違います。そのため上達すると、アップライトでは表現できないこともグランドピアノでは表現できるのです。

どちらにせよ、幼少期から生のピアノの伸びやかな音を聴くことで、子どもの聴覚はすくすくと育ち、複雑な音の響きやニュアンスを認識できるようになります。幼少期に大事なことは、クラシック音楽、特にオーケストラの曲をたくさん聴かせてあげること。いずれ興味を持ち、聴く楽しみをもつ年齢になったら、CDだけでなく、親子でコンサートなどに出かけるなどして、オーケストラの生の音に積極的に触れていくとよいでしょう。

ただ、じゃあ電子ピアノはまったくダメかというともちろんそんなことはありません。「電子ピアノでも上手にさせる」というのが私のメソッドですし、譜読みや練習用として電子ピアノを使うことは否定しません。ただ、電子ピアノの音はあくまで録音された(グランドピアノの)音ですから、豊かな表現力を身につけるという点ではどうしても弱い。そのデメリットを踏まえた上で、弾き方やタッチを工夫させて上手に導いてあげるのがピアノ講師の仕事です。

もちろん家庭によってさまざまな事情はあると思いますが、最近ではレンタルできるグランドピアノや、グランドピアノを常設している練習スタジオも増えています。幼いうちから生の楽器を響きやハーモニーを聴き分けると絶対音感も身につきやすくなりますから、ぜひ利用してみてください。

(後編に続く)

<取材・文/阿部花恵>

 

piano

『だからピアノを習いなさい』

〜子どもの生き方が変わる正しいピアノの始め方〜

黒河好子
ヤマハミュージックメディア 1,600円(税別)

暗譜で身につく記憶力、曲を音楽的に伝える表現力、1曲を通して弾くための集中力、そのほか創造性、忍耐力、応用力など、ピアノ教育にはこんなにも多くのメリットが!効果的な学習法、いい先生の見極めポイントなども詳細に解説。これからわが子にピアノを習わせたい親は必読。

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黒河メソッド研究会
黒河 好子(くろかわ よしこ)
桐朋学園大学音楽部ピアノ専攻卒業。日本フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会ソリストや札幌交響楽団と数多く競演。年間170回以上にも及ぶピアノ講座や公開レッスンなどを国内外で開催。毎日こどもピアノコンクール、全日本学生音楽コンクール審査員。

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