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習い事ナビ 2017.08.24

【インタビュー】自分で考える子に育てる秘訣は、「考えろ」と指示しないこと。世界で通用するプロになる子の共通点とは?

投稿者: ノビルコ スタッフ

インタビュー コラム サッカー ニュース


 

8歳でFCバルセロナキャンプのMVPを獲得し、10歳で世界有数のビッグクラブ、FCバルセロナの下部組織に入団した久保建英選手(現在はFC東京U-18)。同じくスペインの名門クラブ・エスパニョールの下部組織に10歳で入団し、エースナンバーを背負って活躍したタルハニ在哉選手(現在はUDコルネジャU-14)。

ここ数年、日本のサッカー界では小学生のうちに海を渡り、さらに高みを目指す“少年”が少なくない。※現在は、FIFAのルールにより18歳未満は海外のプレーは制限されている。

彼らのように世界で活躍できる子を育てるにはどうすればいいのだろう?

『世界で通じる子供の育て方 サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス』(徳間書店)の著者であり、主宰するFCバルセロナのキャンプやスクールを通じて5000人以上の子供たちに接してきた浜田満さんにその秘訣を聞いた。


 

「海外でプレーしたい」という子が増えている

――FCバルセロナ、ACミランキャンプ、サッカーサービスキャンプなど、欧州名門クラブのキャンプの責任者として大勢のサッカー少年・少女を見てきた浜田さんですが、日本のサッカー界でも「世界で通じるプロ選手」を目指す子供たちは増えているのでしょうか?
 

「Jリーガーになりたい」という子よりも、「海外でプレーしたい」という子のほうが最近は増えているという印象ですね。上を目指している子供たちは皆、早いうちから日本の外を見ています。

 
――保護者の世代にほとんどなかった発想です。
 

そう、もちろん昔は違ったんですよ。情報は少なく、本気でプロになりたいと思うごく一部の人は、三浦知良さんみたいに単身で海外に渡らなければならなかった。

 

プロになる子が備えている2つの共通点

――そうはいっても、サッカーでプロになれる確率は2万人に1人ぐらいといわれている。わが子にそんな才能があるのかどうか、わからない親がほとんどです。プロになれる子に共通点はありますか?
 

これまで僕が見てきた子供たちの中で、伸びる子には2つの共通点があります。

ひとつはコーチの言うことを素直に聞けること。アドバイスをしっかり受け入れるベースを持っていて、学びの意志が見える子は強くなる。

もうひとつは、そういった素直さを持ち合わせた一方で、「疑問を持てる」こと。コーチが言うことをすべて鵜呑みにするのではなく、コーチが言っていることでも自分の頭で考えて「おかしい」と言える、疑問に思える子は必ず伸びますね。

 
――「自分の頭で考えて判断できる子を育てよう」というのは、サッカーに限らず教育の現場でも近年盛んに言われています。どうすればそんな風に育てられるのでしょうか?
 

幼いうちから自分で考えるクセをつけることですね。親がなんでも先回りしてやってあげるのは絶対にダメ。特に効果が高いのは子供に対してさまざまな質問をしていき、自分で答えに辿り着けるように誘導していく方法です。

例えば、サッカーの試合に行くときに親がシューズとかレガースとか用意してあげることは多いと思いますが、そうではなく自分で用意をさせる。仮に何か忘れてしまった場合、現場で困るのは子供ですから、帰ってきてから、「なんで忘れ物をしたの?」と怒るのではなく、「どうやったら忘れ物しなくてすむかな?」というように一緒に考えてみる。もしかしたら、「用意した後、お母さんに確認してもらう」とか「前の日の夜に準備する」とか、その子なりの回答があると思います。

そういった感じで、親子で「前の日の夜に一緒に準備をしてみようか」というような約束をしてみるんです。子供は1回では変わりません。ここは忍耐が必要ですが、質問をしつつ、子供自身が自分で考えた言葉を引き出すことが大切です。

 

 

「考えろ」という指示は意味がない

――「自分の頭で考えなさい」と親がただ口で言うだけでは難しい?
 

難しいですね。それだと「考えろ」という指示を与えているのと同じことなので。自発的に考えられる子になるためには、思考のベースがないと無理なんです。「そうか、これは○○で××だから、△△なんだな」という体験を自分の中に積み重ねていく。それが思考力のベースになります。

 
――習い事はそういった「学び」を得られる場にも成りえますね。

サッカーや野球、他の習い事、受験勉強、全部同じだと思いますよ。やり方を習ったら自分で考えてやってみる。失敗したらその理由をさらに考える。その上で正解にたどりつかないと、そこから上へは絶対に進めない。先に答えだけ与えてしまっても無意味なんです。

そういった経験はプロになるならないは別として、その子の将来に必ず役立つはずです。

 

<取材・文/阿部花恵>

 

後編では、わが子を伸ばすスクール選びの秘訣についてお伺いしました。どうぞお楽しみに!

 

世界で通じる子供の育て方 サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス

浜田満
徳間書店 1,500円(税別)

世界で通じる子供を育てるために、12歳までに身につけるべき原理原則とは? 環境作りからチーム選び、練習法まで、サッカー未経験の親でも役立つ40のメソッドを紹介。サッカー少年&少女の保護者に限らず、子供の才能を開花させたいと願うすべての親に響くヒントが満載。

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お話をお聞きした人
浜田満(はまだ・みつる)
株式会社Amazing Sports Lab Japan代表取締役。関西外国語大学スペイン語学科卒業後、メーカー、商社、大使館勤務等を経て欧州サッカークラブのマーチャンダイジングライセンスビジネスに携わる。現在はFCバルセロナキャンプ、FCバルセロナスクール、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ大会のプロデュース、コンサルティングなどを行いながら、選手育成業務に力を入れている。

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