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インタビュー 2020.07.2

【インタビュー】算数って何のための勉強?ポストコロナの「子どもの学び」を考える!

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー その他(アート・学習) ニュース 算数

世界中で感染が広がった新型コロナウイルスは、子どもたちの教育にも大きな影響を与えた。休校・休園に伴って生じた「自宅学習」のしんどさに悲鳴を上げた家庭も少なくないだろう。

一方で、長期化した緊急事態宣言期間中に、申込みが殺到したタブレット教材がある。算数に特化した「RISU(リス)」だ。同教材で学んだ子どもたちの10億件超のデータを分析し、算数を3つの単元にカテゴライズ、それぞれの子に最適な学びを提供する動画授業やタブレット教材は、これからの時代のスタンダードにもなりうる可能性を秘めている。

算数の重要性について聞いた前編に続き、RISU Japan代表の今木さんにコロナ時代の学びについて話を聞いた。

 


 

 

親の教え方が子のやる気をくじく

 
――長引く休校・休園期間中に、「わが子に勉強を教える難しさ」に親子で疲れ果てたという体験談をよく聞きます。

やる気を出させるつもりで、子どものモチベーションをくじいている親は実はとても多いんです。

子どもの問題を自分で解いて「ほら、こう解くんだよ」と見せることが「教える」だと勘違いしている親、子どもが間違えそうになるとつい口を出してしまう親、きょうだいと出来を比べて子どものやる気を削いでしまう親、「女の子だから算数が苦手でも仕方ない」という嘘を信じて勝手に諦める親…。

教えるべきは解き方ではなく考え方ですし、学力の伸び方や最適な勉強の仕方はそれぞれの子どもによって違います。「女子は算数が苦手」という言説も環境や親のジェンダー規範に大きく影響されていることがすでに明らかになっています。

そもそも、保護者は「教えるプロ」ではありませんよね。それに算数に限っていうならば、すべての保護者が算数が3つの単元に分けられることを知っているわけではないでしょう。仮に知っていたとしても、子どもの苦手をなくすための効果的な手法は、一朝一夕で獲得できるものでもありません。

結果、子どものつまずきを見過ごしたまま、またはフォローできないまま、苦手をそのまま放置して単元を進んでしまうことになる。

 

コロナを追い風にタブレット教材の学びが急速に普及

 
――コロナウイルスの感染拡大防止に伴う学校の休校措置は、オンライン学習にとっては追い風になったともいえるのでは。

そういった側面も確かにあります。ただ、遅かれ早かれ社会の変化に伴って、個人の個性に最適化された学習を模索する「アダプテーション教育」的なものが時代の主流になっていくでしょう。

「RISU算数」での学びはそうしたものに近いと思います。タブレット学習の利点を生かして、それぞれの生徒が各自のペースで学習を進められ、自分の苦手をしっかりとカバーしてもらえる。その過程で、社会で生きるために必要な論理的思考力なども個人に最適化された形で身に付いていく。それこそ、RISU Japanが目指している教育です。

 
――タブレットを使った動画授業は、一方通行になりやすいと懸念する声もあります。「RISU」ではどのようにフォローしていますか。

「RISU算数」はタブレット教材を提供して終わり、ではありません。そのタブレットで子どもが解いた問題の正解率や回答時間、そしてタブレットに触れた時間はすべて弊社のサポートチームがチェックできるようになっています。その学習の記録、学習ログを分析し、子どもがつまずいている問題に対して適切なタイミングで適切な解説動画が配信される仕組みを採用しています。

 

 

また、弊社から子どもに動画をお送りする場合以外にも、おうちの方から「子どもがここで分からなくなっている」というようなメールをいただければ、その部分についての解説した動画を迅速に作成し、すぐにタブレットに配信します。

逆に言えば、つまずくことなくスムーズに単元を進められている子どもには最低限の本数しか動画を配信しません。理解できている部分は最短ルートで効率的に進めていった方が、子どもの負担は少ないですから。子どもにとって、本当に解説動画が必要なタイミングをこちらが見極めて配信することより、「ただなんとなく動画を見るだけ」という状態が生まれないような工夫を凝らしています。

 

「教室での集団授業」だけがもう正解じゃない

 
――コロナショックを契機に、これからの教育のあり方も大きく変化してきそうですね。
 

西洋で近代教育が始まってからの約200年、学校は社会で役立つ人材を効率よく育てる組織として、機能してきました。

しかし時代は複雑化し、個人が取りうる職業やライフスタイルの幅は格段に広がりました。そうした社会状況の中で子どもたちの幸せ、あるいは将来を考えたときに、「教室での集団授業」ばかりが正解ではないと私たちは考えています。そういう意味では、RISU Japanが行っている事業はすべて近代教育へのアンチテーゼともいえるでしょう。

 

 

「算数ってなんのために勉強するの?」

と子どもたちによく聞かれるたびに、私は「算数は、自分でちゃんと考えられるようにする基礎を身につけるためにやるんだよ」と答えます。算数や数学を学ぶことで、筋道を立てて物事を考える力、つまり論理的思考が鍛えられますから。

 
――AIの時代が到来しても、論理的思考力の必要性は変わらない?

例えば、エンジニアがいくら増えても、そのエンジニア集団をいかにまとめあげ、導いていくのかを決定するのは人間の仕事であり、そのプランを練るには現状の問題を把握し、解決の糸口を探さなければなりません。そうした論理的思考力を求められる課題は人間にしかできないはずです。

理系に限らず、どんな職種に就くにせよ、そういった能力を身につけることは急務になっているはずです。

 
 
<取材・文/阿部花恵 写真提供/RISU Japan>

 
 

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お話をお聞きした人
今木智隆(いまき・ともたか)
RISU Japan株式会社代表取締役。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、ユーザ行動調査・デジタルマーケティング領域専門特化型コンサルティングファームのビービット入社。金融・消費財・小売流通領域クライアント等にコンサルティングサービスを提供し、2012年から同社国内コンサルティングサービス統括責任者に就任。14年、RISU Japan株式会社を設立。タブレットを利用した小学生の算数の学習教材で、のべ10億件のデータを収集、より学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案。

 
 

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