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習い事ナビ 2017.09.28

【インタビュー】目指すのはイクメンよりも、妻のサポーター役。30万人の親子を見てきたカリスマ塾長が教える現代の父親がすべきこと

投稿者: ノビルコ スタッフ

インタビュー コラム ニュース


 

「この25年間で、求められる父親像は劇的に変わりました。父親も家事・育児に当事者意識を持って取り組むのは当たり前。けれども、そのプレッシャーがお父さんたちを追い込んでいる」

今年で創立25年目を迎える「花まる学習会」代表の高濱正伸さんはそう語る。仕事では長時間労働に追われ、家庭ではイクメンとしての働きを期待される現代の父親たち。だが子どもの健やかな成長を願うのなら、父親がまずやるべきことは「イクメンを目指すことではない」と高濱さんは言い切る。父親はどのように育児にコミットしていけばいいのか、話を聞いた。

 

妻をニコニコ笑顔にすることが最優先

――高濱先生が学習塾「花まる学習会」を設立したのは1993年。それからの四半世紀の年月で、時代が求める“父親像”に変化はありましたか。
 

大きく変化していますね。今の30代のお父さんたちはだいぶ変わってきていると思います。「花まる学習会」で開催する父親向けの講演会、父親学級は常に満員。平日の午前中にある保護者向け講演会でも「会社を休んで来ました」というお父さんたちがすごく増えていますし、「うちはこういう風なんですが、どうでしょうか?」と熱心に質問に来るお父さんたちも多い。「本気で育児に関わっていこう」と考えていることが伝わってきます。これは「父親が育児に参加することは当たり前」という風潮が広がってきた証だと思います。

その背景には、やはりイクメンという言葉が流行したことが大きいでしょう。お父さんたち自身も「自分の親世代のような夫婦/親子関係じゃダメなんだ」ということに気づき始めているんだと思います。そんな風に育児への意識が高まっている反面、「子どもとどう接していいかわからない」と戸惑っているお父さんも非常に多いんですね。

 

 

『父親ができる最高の子育て』(ポプラ新書)は、そんなお父さんたちに向けて書いた本です。シンプルに要約してしまうと、子どもの幸せ、成功を願うなら、まず夫がすべきことは夫婦関係をよくすること。これが最重要事項です。

「子育ての話なのになぜ夫婦関係を?」と思われるでしょうが、妻、つまり母親がニコニコ笑顔でいて夫婦仲も安定していると、子どもの情緒も自然と安定するんですね。さらにはそういった幼少期の環境が、その子が将来的に仕事で成功するかどうかの大きな要素にもなるという研究結果もあります。

核家族化が進み、ご近所や親戚づきあいなどの社会的ネットワークが希薄になった今の時代は、かつてなく母親が孤独になりやすい時代でもあります。だからこそ、夫は妻をしっかりサポートしなければならない。この閉じた時代に昔ながらの良妻賢母幻想を押し付けるのではなく、どうすれば妻が笑顔になれるのか、そのポイントを、夫は探さなければなりません。

 



 

妻に対して共感のシャワーを与え続ける

――「妻を笑顔にする」とは、「妻のご機嫌をとる」ということとは違うのでしょうか。
 

まったく違います。妻を笑顔にするとは、妻を中心に家庭を支えていくということ。それは必ずしも家事・育児を平等に分担するばかりではないと私は思っています。もちろん時間的・物理的に母親の負担が大きいときは支えてあげる必要はあるのですが。

ただ現実的には、「家事・育児をやりたいという気持ちはあるが、仕事が忙しくてその余裕はない」というお父さんが圧倒的に多い。でもどんなに忙しくても、平日の家事や育児に協力できていなくても、妻と子どもを大切に思っていることを言葉や行動で伝えることはできるはず。

とくに妻に対して大事なのは“共感”をきちんと示し続けること。「今日こんなことがあった」「この子のこんなところが心配」「今、運動会の練習が大変みたいで」……そういう妻からの子育ての相談事に対して、夫はしっかりその悩みに寄り添って、共感してあげてください。

 

 

女性は共感をもらい続けている限りは精神的に折れたりしない。大丈夫なんですよ。それ以外にも妻が好きな趣味に没頭できたり、自由になれたりする時間も与えてあげてください。そういう気遣いがシャワーのようにお母さんに降り注げば、お母さんのメンタルが安定して、子どもたちものびのびと育つようになります。

母親だからご飯を作って当たり前、片付けして当たり前、PTA活動やって当たり前……そんな風に夫が考えていると、段々と妻の側も夫に不満をためこんでいきます。それが積もり積もると「この人には言っても無駄」と思うようになる。お気をつけください。そこは地獄の一丁目です。その後にはただ、冷え冷えとした別れがあるだけ。

だからこそ、普段から共感を示し続けて、感謝の言葉はきちんと伝えてください。ケンカなんていくらしてもいいので、本音はしっかり言い合いましょう。一生懸命に相手に向き合い続けている限りは、夫婦は大丈夫なんです。

 
<取材・文/阿部花恵>

 

後編では、後から学力が伸びる子に共通する能力とは!?また、そのために父親が家庭でできることについて伺いました。お楽しみに!

 
 

父親ができる最高の子育て

高濱 正伸
ポプラ新書 1,500円(税別)

イクメンが当たり前になった現代。だがそんな流れとは裏腹に、「何をしていいかわからない」という本音を抱える父親が急増している。30年以上にわたり30万人以上の子どもと家族を見てきたカリスマ塾講師が、自ら考え、行動できる大人を育てるために、父親が家庭ですべきことを提唱する。

Amazonで購入

 

お話をお聞きした人
高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。1993年、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。

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