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インタビュー 2019.09.26

【インタビュー】幼児向け英語教室に通わせればバイリンガルになれる? 留学のプロに聞く英語力を育てるための注意点

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー ニュース 英語・英会話

「日本人はバイリンガルに過剰な幻想を抱きすぎています」

バッサリとそう言い切るのは、留学カウンセラー・国際教育評論家の栄陽子さん。東京・赤坂の豊かな緑に囲まれた閑静なオフィス「栄陽子留学研究所」で所長を務め、47年にもわたって留学を目指す若者の相談に乗ってきた。

英語学習と米国留学の現場をよく知る栄氏がたどり着いた、バイリンガルになるための方法とは? 最新刊『子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!』について話を聞いた。

 


 

 

早期教育だけではバイリンガルになれない

 
――「わが子をバイリンガルに」と願う親は今の時代、大勢います。幼児期の英語教育はどの程度の効果があると思われますか?

ほとんどの幼児向け英語教室は、「遊びを通じて楽しみながら英語に親しむ」ことを目的としています。子どもにとって英語が身近な存在になる、楽しい時間を過ごせる、少なくとも英語のことを嫌いにはならない。それだけでも月謝分の価値はあると私は思っています。子供がその時間を楽しんで、英語の“芽”が生まれてくれれば十分。

英語教室だけでなく、おもちゃや絵本、インターネットの動画、ディズニー映画などで英語の音に触れておくのもいいですね。子供は耳に入った音をそのままモノマネしますから、英語に慣れるという意味ではいいことだと思います。

ただし、本気でバイリンガルに育てたいと思っているのなら、「早いうちから英語教室に通わせる」「英語教材を与える」だけでは難しいでしょう。楽しい「遊び」が終わって教室の外に一歩出れば、親も周囲も話すのは日本語だけ。そんな環境で母語と同様に英語をペラペラ話せるようになると思いますか? そのあたりは、多くの親御さんが誤解されているかもしれませんね。

そもそもバイリンガルとは、「ふたつの言語を自由自在に使える人」を指します。つまり母語とそれ以外の言葉が操ることができれば、バイリンガルになれる。英語に限らず、中国語やフランス語でもバイリンガルですから。

 

ネイティブ並みへの発音にこだわらなくていい

 
――とはいえ、実質上の“世界共通語”ともいえる英語への憧れは強いです。

そう、そこなんですよ。じゃあ“誰”のバイリンガルへの憧れが強いのか? と考えてみると、子供ではなく親ですよね。幼児向け英語教室を支えているのは、実は今の親世代の根強い英語コンプレックスなんですね。

「義務教育で6年間も習ったのに話せるようになれなかった」「海外で英語が通じなくてつらかった」という親自身のコンプレックスが、「わが子をバイリンガルにしたい」という思いに直結している。

私は「日本人は日本語だけ話せればいい」とは思いません。国境を越えて多くの人と語り合い、意見を交換し合う豊かな経験をするためには、やはり英語が話せるに越したことはない。つまりバイリンガルになるほうがいい、と思っています。

 
――最近では、「わが子をバイリンガルにするために」と家族でシンガポールやマレーシアなどに移住するケースもありますが。

シンガポールやマレーシアで身につく英語は、それぞれの現地なまりがある英語です。もちろん、それでも何の問題もないし、現地なまりの英語を話す人口のほうが世界にはずっと多い。

英語は世界で最も使われている言語ですが、英語を母語・公用語として話す人の数が世界一多いわけではないんですね。つまり、「英語圏ではない人が話す英語」こそが、世界で最も使われている英語の形です。

 
――バイリンガル=ネイティブ並みの美しい発音ができる英語を操れること、ではない。

そうです。日本人はどうしても「ネイティブ並みに話せなければバイリンガルではない」と考えてしまいがちですが、そこにとらわれないでほしいですね。日本なまりでも、クセがあっても構わない。本当に大切なことは、「英語で何を学び、何を身につけるか」ということですから。

それに、せっかく豊かな四季のある日本から、英語習得のためだけに四季のない国へ行くのは個人的にはもったいない気もしてしまいます。

 
 

――インタビュー前編はこちら

 
 

<取材・文/阿部花恵 撮影/川口宗道>

 
 

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子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!

栄陽子
扶桑社 1,300円(税別)

 

お話をお聞きした人
栄陽子
(さかえ・ようこ)
留学カウンセラー。栄陽子留学研究所所長。米ティール大学名誉博士。1970年、帝塚山大学卒業。71年、米セントラルミシガン大学抱く外杭ん教育学修士課程修了。72年、栄陽子留学研究所設立。エンディコット大学栄誉賞、サリバン賞、メダル・オブ・メリットなど受賞多数。米国留学のプロとして50冊以上の著書を持つ。

 
 

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