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習い事ナビ 2017.06.15

【インタビュー】今の時代はまるで“習い事ビッグバン”。学歴だけじゃダメな時代に親は子をどう育てていくべき?

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー コラム ニュース


 

「習い事の多様化・細分化がかつてなく進んでいる今の時代は、まるで“習い事ビッグバン”。選択肢が多すぎるあまり、保護者は何を選んでいいのかわからなくなっている」

育児・教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、現代の子どもの習い事についてそう分析する。

今、なぜこんなにも親たちの“習い事熱”が高まってきているのか? 最新の著書『習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活(しゅうかつ)」の心得』(ポプラ新書)で習い事を取り巻く現状を調査したおおたさんに話を聞いた。


 

「学歴だけじゃダメ」な時代がやってきた

 
――『習い事狂騒曲』の中では、今の親たちが子どもだった時代と今の時代では、習い事の在り方がまったく違ってきていることが指摘されています。なぜそういった変化が起きているのでしょう。
 

以前に『追い詰める親』という教育虐待に関する本を出したのですが、その過程で昔と今では親の教育への在り方が変化してきていることに気づいたんですね。かつてはいい大学に入るための受験圧力がすごく高かった。東大合格のような明確なゴールがあって、それを何とか掴み取らせようとするのが教育熱心な親の典型例でした。コミュニケーション能力がなかろうが体力がゼロだろうが、とにかく東大に入れば一生安泰。そういう価値観が常識とされていたんです。

ところがバブルが弾けて以降、もはや大企業に入っても安心できない社会、右肩上がりが期待できない社会になってしまった。そんな風に時代が大きく変化したことで、「これからは学歴だけじゃダメ。時代をサバイヴする能力が必要だ」という発想が子どもを育てる親たちのあいだで強まってきたんだと思います。

 

学歴+αのスキルを求めて焦る親たちの心理

 
――不安定な時代だからこそ、親たちの習い事熱が急上昇している?
 

そうです。「スポーツや音楽もできてほしいし、英語もプログラミングも必要だよね、もちろん学習塾も行くのが前提」というような、「あれもこれも詰め込まなければいけない」と考える親たちが急増しています。まるでスマホに最先端のあらゆるアプリをインストールするみたいに。

 
――となると学歴そのものの価値も今後は相対的に下がっていく?
 

相対的には下がっていくと思います。ただ、価値がゼロになることはないでしょうね。高学歴というのはある程度の品質保証ですから。頭の良さ、作業の正確さ、責任感、そういったものの一応の証明にはなる。その上で、さらにコミュニケーション能力なり英語力なりのスキルを上乗せしようと焦っているのが今の親たちではないでしょうか。

 

 

「これだけやらせてるんだから」という損得勘定は危険

 
――かつては勉強が最優先事項で「習い事は二の次」という風潮がありました。
 

そうですよね。でも今は勉強と習い事が並列になってきた。そこが大きな違いだと思います。ただ、習い事ってやり始めるときりがないんですね。なかには子どもの1週間のスケジュールがびっしり埋まるくらい、詰め込めるだけ詰め込んでしまう親たちもいる。

そうやってお金と時間を割いてしまうと、やっぱり人間って過剰に期待してしまうんです。「これだけ投資してるんだから」「この習い事でどんなスキルを得られるのか」という損得勘定ばかりに親が囚われてしまうと、そのことが結果として子ども追い詰めてしまう場合もある。その危険性は常に自覚しておいてほしいですね。

ただ、色々体験してみること自体はいいことだと思いますよ。そこから最終的に子ども自身がピンときたもの、楽しんでやっているものを続けていけばいい。親はもっと子どもの感覚、アンテナを信じていいんです。本人がやる気になっているのなら、そこで目に見えない何か、可視化・数値化しづらいものを必ず得ているはずですから。

 
<取材・文/阿部花恵>
 

後編では、知らないうちに親が子どもの時間を管理して奪ってしまう危うさについて、また子どもにとっては大切な時間の使い方についてお聞きしました。どうぞお楽しみに!

■後編 「知らないうちに親が子の時間を管理して奪っている!?子どもにとっては大事な時間の使い方とは?」

 

習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得

おおたとしまさ
ポプラ新書 800円(税別)

そもそも親は何のために子どもに習い事をさせようとするのか? 習い事熱が高まってきた時代背景、親世代とは違う常識、習い事選びの提案など、最新の「習活」事情を踏まえつつ、情報過多の時代の習い事の心得を説く。「わが子にどんな習い事をさせるのが正解なのか?」と悩んでいる親は必読。

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お話をお聞きした人
おおたとしまさ(おおた・としまさ)
育児・教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。東京外国語大学英米語学科中退、上智大学英語科卒業。リクルートを2005年に独立後、数々の育児誌・教育誌の監修・編集・執筆を担当。現在は育児・教育に関する執筆・講演活動を行う。著書に『なぜ東大生の3人に1人が公文式なのか?』(祥伝社新書)、『ルポ 塾歴社会』(幻冬舎新書)、『追いつめる親』(毎日新聞出版)など。

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