ノビルコ | 子どもの習い事(スクール・教室・コーチ)の口コミ・評判、ランキングサイト

インタビュー 2021.02.7

【インタビュー】世界に出ても負けない、AI時代に求められる5つの能力とは?

投稿者: ノビルコ編集部

STEAM教育 インタビュー ニュース

「公式を忘れたから問題が解けない」

算数の宿題に取り組む子どもの何気ない一言をきっかけに、個人塾経営から教材開発に挑戦。公式に頼らない算数・数学のカリキュラムを開発して、アジア各国から注目を集めた「玉井式」の考案者である玉井満代さん。

そこから生まれたオリジナル教材は、いまや全国の学習塾・学校のみならず、インド・デリーの国立学校では今年4月に正式に採用されるなど、国内外で高い評価を得ている。

そんな玉井さんが著書『世界に出ても負けない子に育てる』で提案している、AI時代に必要な5つのスキルとは?

世界の教育現場をよく知る玉井さんに、「日本の子どもに足りない能力」について話を聞いた。


 


 

AI時代に必須となる5つの能力

 
――インド・シンガポール・ベトナムなど、日本だけでなく他国の教育現場もよく知る玉井さんから見て、これからの時代に必要だと思われる能力やスキルはどんなものでしょうか。

これからの時代は、次の5つの感覚や能力が必要になってくる、と確信しています。

1つめは、「自己効力感」。これは自信や自己肯定感と言い換えてもいいでしょう。自分はできるんだ、という気力。新しいことに挑戦する意欲です。

2つめは「読解力」。文章の意図を正確に理解し、想像や論理的思考を広げる力のこと。国語だけではなく、すべての知的学習の土台となる力です。

3つめは「数学的思考力」。暗記した公式を使って解くのではなく、試行錯誤や論理を積み重ねることで、考え抜く力です。

4つめは「創造力」。0から何かを構築する力。私は、妄想力が想像力となり、創造力につながると考えます。

そして最後は「表現力」。書く力、プレゼン、ディベートなど、表現するスキルです。これは日本人に最も不足している能力だといえるでしょう。

さらにこれらの5つの力の土台にあるのは、イメージする=イメージング力であると考えています。
文章を読み解くこと、他人の気持ちを推し量ること、問題を解決すること、すべては自分の頭でイメージができなければ、身に付けることができません。

 

玉井式メソッドで学ぶ子どもたち。インドの国立学校をはじめ、各国で続々採用されている
 

 

日本の親はマイナス探しが好き

 
――5つの能力についてもう少し掘り下げて教えてください。「自己効力感」は小学校入学後に下がるというデータもあります。

日本の親はマイナスを見つけるのが好きだなと感じますね。

例えば、お子さんがテストで95点を取ったとしますよね。それに対する反応で、「どこ間違えたの? 宿題で間違ったところを見直さなかったからじゃない? 次からはちゃんとやらないと」と畳み掛けている親御さん、すごく多いんですよ。「95点、すごいね」ではなくて、マイナスにまず目がいってしまう。

こういった対応が積み重なると、子どもは自信を奪われて、「どうせだめなんだ」という思考回路になってしまう。


「教育は人生を幸せなものにすること」と言い切る玉井満代さん
 

むやみに褒める必要はありませんが、親自身がマイナスにばかり目を向けることをまずやめましょう。間違うこと、わからないことは、恥ずかしいことではありません。そのことを根気強く伝えていく。

自己肯定感は一度に押し上げられるものではなく、繰り返し積み重ねることで育まれるものですから。まずは、できていることを「認める」。もっというと、できていない今も「認める」。「受け入れる」とも言えますが、これができる親御さんはすごいなと思います。

方法論になりますが、眠る前の10分間、子どもの話をじっくり聞く時間をとってあげることも有効です。家事をしながら、スマホを見ながらではなくて、誠実な聞き手になることが大切。子どもの拙い話をさえぎることなく、ただただ共感してほしい。「お母さんはこう思うな」と自分の意見を伝える必要はありません。アドバイスは無用。それだけでも「自己効力感」は育まれます。

 
――では「読解力」はどうやって身につければ?

読書が重要であることは言うまでもないことですが、「文字脳」に注目してほしいと思っています。「何を読むか」ということも大切ですが、本を読み始めるときは、「どんな大きさの文字の本を読むか」ということが実は読書を好きにさせる大きな要因となります。日本の児童書は「小学〇年生の読む本」などというくくりをつけて販売されていることがありますが、文字の認識力は同学年でも大きく違います。5年生の子でも、2年生相当の本が読みやすければ、まずはそこから。何よりも本人に好きな本・読みやすい本を選ばせてあげてほしい。日本の児童書は出版社が言葉や内容を厳選しているので、おかしなものはありません。本の読み始めには、何よりも本を好きにさせることを優先してほしい。そのためには子ども自身が読みやすい本を選べることが重要です。

 
 
<取材・文/阿部花恵>

 
 

――後編ではAI時代に重要なポイント、保護者の心得について詳しくお聞きします!

 
 

『世界に出ても負けない子に育てる ビジネス、スポーツ、人生で求められる4つの力の伸ばし方』

玉井満代
青春出版
1,480円(税別)
海外で活躍する他国の子どもたちにあって、日本の子どもたちに欠けている5つの力とは? 日本の児童教材メーカーとしては初めてインド政府に教材が認められ、日本と世界の教育現場を見てきた著者が、グローバル社会をサバイブできる5つの力の伸ばし方を提言する。

Amazon.co.jp
楽天ブックス
honto

 

お話をお聞きした人
玉井満代(たまい・みつよ)
株式会社タマイ インベストメント エデュケーションズ代表。国語と算数の力を同時に 伸ばす『玉井 式 国語的算数教室 ®』 は 高い評価を受け、幼稚園、保育園、学校関係者・大手学習塾からも 注目を集める。 公式に頼らない図形専門カリキュラム『図形の極 ®』 が2013年より香港の学習塾で導入されて以降、韓国、シンガポール、インドなど各国から注目を集め、日本の教材メーカー として初めてインドの国立小学校で教材が正式採用 さ れる。人生のミッションは、「どんな時代も生き抜く力を育てる教材」 を開発し、提供すること。

 
 

おすすめ記事

  • メルマガ登録

    週刊ノビルコマガジン(週1配信)

  • 記事内キーワード検索

    最近の投稿

    注目の投稿

    過去の投稿

    タグ

    ニュース イベント 小学生 プログラミング 親子 夏休み 体験 自由研究 英語・英会話 お絵描き・工作 料理 ロボット 書籍 夏休み2019 職業体験 無料 ワークショップ 調査結果 自宅学習2020 サッカー 科学 インタビュー 自然体験 コンテスト スポーツ ものづくり コラム 運動 学習 STEM教育