ノビルコ | 子どもの習い事(スクール・教室・コーチ)の口コミ・評判、ランキングサイト

インタビュー 2020.01.30

【インタビュー】モンテッソーリ、シュタイナー。わが子に与えたい最高の教育法はどれなのか?

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー ニュース

 

モンテッソーリ、シュタイナー、イエナプランにレッジョ・エミリア…。教育に関心を持つ親なら、ひとつくらいは耳にしたことがあるだろう。いずれも欧米では「オルタナティブ教育」と呼ばれる有名な教育法であり、日本でも選択肢のひとつとして注目が集まっている。

それぞれの教育法にはどのような個性や背景があるのか? そして何よりも、わが子の才能を伸ばしてくれる“ベストな教育法”は一体どれなのだろう?

それぞれの現場を実際に訪れた教育ジャーナリストのおおたとしまささんに、今の時代の学びの潮流について話を聞いた。

 


 

 

モンテッソーリ教育の現場で感じた驚き

 
――モンテッソーリ教育、シュタイナー教育など、最近さらに注目が高まりつつある教育現場を訪れた『世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方 最高の教科書』について、執筆のきっかけを教えてください。

僕は普段から教育ジャーナリストとして教育の多様性といったテーマで取材しています。ところが、日本の教育現場においてはどうしても“日本国内の私立学校の多様性”にとどまってしまいがちなんですね。僕としてはもっと広い視野で世界の教育について、どのような理念に基づいて行われているのか、ということを知りたい気持ちが常々ありました。そういう思いを抱いているときに編集者からちょうど声がかかり、執筆に繋がりました。

 

 
――第1部では世界2大教育法と呼ばれる「モンテッソーリ教育」と「シュタイナー教育」に焦点が当てられています。日本でも最近再び注目が集まっている教育法ですが、実際に両者の現場を訪れてみてどう感じましたか。

モンテッソーリの面白さは、やっぱり子どもがすごく生き生きしているところ。それなのに落ち着いているんですね。うわ~っ!て大騒ぎする感じではなくて、ワクワクした感じを保ちながらも、それぞれが好きなことに集中・没頭している。そういう子どもたちが多かったことが印象に残っています。

なぜそういう状態を保てるのかというと、おそらく子どもたち自身の欲求が満たされているからなんだろうと思います。その場にいること自体が、安心感に繋がっている。「子どもにはみずからを自分の力で育てていく力が備わっている」というモンテッソーリ教育の核となる概念を感じ取れたことが印象に残っています。

その点においてはシュタイナー教育の現場も共通していたように思います。ただし、シュタイナー教育に関していえばナチュラルでスローといったイメージが先行していますが、その根本にある基本理念まではあまり知られていないんですね。

 


 

シュタイナー教育の根本にある姿勢とは?

 
――シュタイナー教育は科学万能主義を否定する立場から考案された教育法であることまでは、あまり知られていないかもしれません。

世界には科学では説明しきれない事柄がたくさんある。言葉だけで説明するとオカルティックに聞こえてしまうかもしれませんが、シュタイナー教育はある種の方便として、科学では向き合いきれない、認知できない視点をひとつの世界観として提供されているんです。その結果として、芸術や音楽、そういう理屈じゃない部分で感じる力、人間が本来持っている能力を覚醒してくれる良さがある、と僕は思います。

だから、見ようによってはスピリチュアルに捉えられてしまうかもしれないけれど、その姿勢自体を僕は真摯で誠実だと思っています。

モンテッソーリとシュタイナー、この2つの教育法に関していえば、どちらも世界観がしっかり確立されていて、そこでしか得られないものがあるんだろうな、という印象を受けましたね。

 

 

オルタナティブ教育=成績優秀になるわけではない

 
――お話を聞いていると、どちらも既存の枠組みの「優等生」を育てるための教育法ではないように感じます。

そのとおりです。ここは誤解しないでほしいのですが、どの教育法も「頭がよくなる」「人生の勝ち組になれる」といった効果を狙ったものではまったくない、ということははっきりしています。

よく子育て中の方たちから、「結局のところモンテッソーリとシュタイナー、どっちが上なんですか?」「どっちを選ぶのが正解ですか?」と聞かれるんですよ。でもその発想自体がそもそも間違っている。

同じ教育法といっても、モンテッソーリ教育とシュタイナー教育では視点が全く違います。だから比べようがないんですね。同じ次元で比較できない。わが子によりよい教育を与えたい、と考えている子育て中の親御さんたちには、まずそこに気づいてほしいと思います。

 
 

 
–後編では、子ども自身に備わっている“生きる力”を親が潰さないためにどうしたらいいのかお伺いしました
【インタビュー】世界7大教育法とは?その共通点とは?子ども自身に備わっている“生きる力”を親が潰さないために
 
 

<取材・文/阿部花恵 撮影/川口宗道>

 
 

過去のインタビュー

 
 

世界7大教育法に学ぶ
才能あふれる子の育て方
最高の教科書

おおたとしまさ
大和書房 1600円(税別)

モンテッソーリ教育、シュタイナー教育をはじめとした、日本でも知名度が高まりつつある7大教育法の現場をレポート。それぞれの現場から浮かび上がってきた共通点を通して、これからの時代の子育ての方向性を探る。

 

お話をお聞きした人
おおたとしまさ
教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。東京外国語大学英米語学科中退、上智大学英語科卒業。リクルートを2005年に独立後、数々の育児誌・教育誌の監修・編集・執筆を担当。現在は育児・教育に関する執筆・講演活動を行う。近著に『世界7大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方 最高の教科書』『21世紀の「男の子」の親たちへ』がある。

 
 

おすすめ記事

  • メルマガ登録

    週刊ノビルコマガジン(週1配信)

  • 記事内キーワード検索

    最近の投稿

    注目の投稿

    過去の投稿

    タグ

    ニュース イベント プログラミング 小学生 親子 夏休み 体験 自由研究 お絵描き・工作 夏休み2019 料理 ロボット 職業体験 英語・英会話 書籍 無料 ワークショップ 調査結果 サッカー 科学 インタビュー 自然体験 コンテスト スポーツ ものづくり コラム 実験 工作 音楽 コンクール