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習い事ナビ 2017.11.9

プロセスを評価すれば、子どもの自己肯定感は引き上げられる! 親にしかできない「仕掛け」の作り方

投稿者: ノビルコ スタッフ

インタビュー コラム ニュース

 

20歳で起業して学習塾を創業。3500人以上の生徒を直接指導してきた石田勝紀さん。現在は東大大学院教育学研究科の博士課程に在籍する石田さんが見出した、わが子を「ぐんぐん伸びる子」にするための方法論とは? 前編に続き、話を聞いた。

 

どんな子でも必ず3つの長所を持っている

――約30年間、教育現場に携わってきた石田さんからすると、最近の子どもたちはどう見えますか。

自己肯定感が低い、自信がない。そういう10代がとても多いですね。なぜ自信がないかというと、勉強で潰されているから。学力=自分の価値という尺度だと、みんなが思い込んでしまっている。

でも自分の得意なことが、英数国理社の五教科とは重ならない、という子どもだっているわけですよ。よくよく考えてみれば当たり前のことですよね。学校の勉強は得意じゃないけど、「人と話すのは得意」という子だっているでしょう? 

私はどんな子どもでも必ず3つは長所を持っていると思っています。その長所を見つけて、そこをぐっと前面に出して育てていけば、必ず自信はついてくる。自信がつけば、できないことがあってもそのショックは薄くなる。

 

――自分の長所を見つけて、伸ばすことが大事になってくる。

長所といいましたが、実は長所と短所は裏表なんですよ。「集中力がなくてすぐ気が散る」ことは短所にも思えるけど、これは裏返せばいろんなことが見えているし、気づいているということ。私なんてまさにそのタイプですよ。

自分の子がどんな特性を持っているかを判断し、うまく導いてあげて、勉強の仕方をどう工夫していくかにつなげていく。それができるのは、子どもと一番接する時間が長い家族、つまり親だけです。

たとえば、友達と話すのがすごく好きだという子なら、個人指導よりもグループ学習を試してみるのもいいかもしれない。誰かに教えることが好きな子なら、下級生に教える場を作らせてあげる。そうすることが本人の成績アップにつながるケースもあります。

 

 

――その子どもの特性に応じて、どんな勉強方法が向いているのかも変わってくるんですね。

そう。それは難しいことでもないんでもない。重要なのは「仕掛け」なんですよ。勉強したくなるような仕掛けを、まわりの大人が作ってあげる。私が開発した「子ども手帳」や「親子手帳」という考え方も勉強を習慣化させるための仕掛けのひとつですし、最初の入り口は何でもいいんですよ。

 

――お小遣いをあげる、といったことでも?

もちろん。ただし、そのときに気をつけたいのは結果に対しての報酬にはしないこと。テストで100点を取れたらお小遣いをあげる、というやり方では効果がないんです。そうではなく、1枚プリントをやったら1ポイント、1つ宿題をこなしたら1ポイント、というふうにすぐ目の前のプロセスを評価することが大事です。

 

過密スケジュールで子どもは伸びない

――過程を評価することで、子どもは変化していきますか?

何が起きるかというと、真面目に取り組むようになるんです。それを積み重ねると力がつく、そうするとテストの点数が上がる、点数が上がると褒められる。褒められると、嬉しくて勉強がイヤじゃなくなる。

 

 

――プラスの循環が回り始めるんですね。

最初は外から与えられた動機だったのに、気づけば内発的動機づけに切り替わるんですよ。それを3週間継続すれば習慣になります。習慣になると、あとは自動的に体が動くから努力しなくていいんですよ。これは習慣化モデルと呼ばれるもので、幼稚園の年長さんくらい、字が書ける段階の子どもだったらいつでも始められます。

結局、子ども本人が本気にならない限りは、勉強も習い事も、どうしたって伸びないんです。ギチギチにスケジュールを詰め込んでも意味がない。モチベーションや好奇心が常に自然に湧き上がるんなら別にいいんですよ。でも出ないからみんな困っているわけでしょう?

ちょっとずつでも「できる」感覚を身につけて、自己肯定感を上げて、マインドを変えていく。それが「ぐんぐん伸びる子」を育てるための秘訣です。

 
<取材・文/阿部花恵>

 

石田勝紀さん インタビュー

前編 「○○しなさい」は成績を下げる呪いの言葉。子の学力を上げるために、まずは親がすべきことは?

 
 

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お話をお聞きした人
石田勝紀(いしだ・かつのり)
20歳で起業し、学習塾「緑進学院」を創業。34歳で120年の歴史を持つ東京の伝統的マンモス私立中公の常務理事として経営改革、教育改革を行う。42歳で教育学を基本から学ぶため東京大学大学院(修士・博士)へ。現在は執筆・講演などを通じて教育活動を行う。2016年5月から保護者が集うカフェスタイルの勉強会「ママカフェ」を主催。17年10月からは東京・大阪の定期教室を中心に全国で随時開催。

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