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習い事ナビ 2016.11.7

【インタビュー】いいピアノ講師を見極める方法とは?

投稿者: ノビルコ編集部

インタビュー コラム ニュース ピアノ

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前編に引き続き、『だからピアノを習いなさい』の著者、黒河好子先生にピアノ講師、先生の選び方について聞いてみた。 

 

本当に優れたピアノ講師は学ぶことを生涯やめない

 
――これからの時代、教える側のピアノ講師に求められる条件はどんなものでしょう?

『だからピアノを習いなさい』を読んでくださった周囲のピアノの先生たちは、「真っ先に4章の『良い先生とは?』から読み始めました」と感想を教えてくれました。それで皆さん、口を揃えて「きつい指摘です」「刺さりました」って(笑)。でも、そう感じるのは心当たりがあるからでしょう。

ピアノ奏法は年々より高度に変化していますから、指導者も常に本物の講座を聴講する、自らも定期的にレッスンを受けるなどして勉強を続けていくことが大事。音楽の学びに終わりはないんです。その上で、講師はインターネットを活用して、学びの姿勢や基本方針などをどんどん発信していくことも必要です。
 

――著書の中で昔は「速く強くミスなく正確に弾くことができればいい傾向」だったそうですが、今は「無駄な動きをせず、音楽的なことが求められる」と書かれています。「音楽的なこと」とは具体的にどんなことでしょう。

音が歌うことです。例えば「あなた、元気?」というのを体の動きをつけずに、音だけで純粋に表現するということ。体が歌っていても、手が歌っていない、平坦な音しか出せない子は少なくありません。ペダルを使わなくても、筋肉と手首を正しく使えば音自体に表情をつけることができます。

3・4歳の子は模倣から入るので、そういう風に豊かな音を出せる先生につくとよいでしょう。ただし、いつまでも先生の真似をしているだけじゃダメ。本物の表現力が身につきません。小学校高学年を過ぎた頃からは、模倣の次のステップ、自分なりの表現を模索していく時期です。この時期にはあえてお手本を弾いてみせずに、その子なりに曲を解釈・表現させる指導がいい場合もあります。

ピアノ講師が生徒に教えるべきことは、弾けるテクニックをゆっくり教えていくこと、そして耳を育ててクラシック音楽を好きになってもらうことの2つです。大人の勝手な判断で急かしたり、答えを押し付けたりするのは絶対にダメ。子どもが言葉に詰まったら、「今は考えているのかな? 考えている最中だったらちょっと手を挙げて」と声がけすれば、子どもはちゃんと手を挙げて応えてくれます。教える側はそういうところを大事にして、子どもたちの未来に責任を持ってほしいです。
 
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ピアノを習うわが子に、親ができるサポートとは?

 
――自分はピアノ未経験でも、わが子にピアノを習わせている保護者も大勢います。ピアノ未経験の親にも何かサポートできることはありますか?

愛情です。メンタルで支えてあげること。私は4歳からピアノを習っていましたが、小学6年生のときに一度やめているんですね。「もっと上手くなりたい」という気持ちはあったんだけど、思春期だったこともあって先生と人間的に合わなくなってしまって。それでバイオリンを習ったりもしましたが、中学生になってやっぱりピアノの世界にまた戻りたくなったんです。

そのとき、他の先生につくという選択肢もありましたが、母が「それは“逃げ”になるから絶対にダメ。一緒に謝ってあげるから、またあの先生のところに通いなさい」と言ってすごくサポートしてくれました。それが非常に心強かった。でも私はピアノを弾くことを本当に面白いと思えるようになったは、実はそこからです。

子どもが練習で立ち止まることがあったら、「今こうやってがんばっていることはきっとプラスになるよ」「お母さん/お父さんは応援しているよ。だから頑張ろうね」としっかりサポートしてあげてください。わかってくれる、支えてくれる人が身近にいると思うことで、子どもはすごく心強くなれます。だから親子でたくさん話し合いの時間を持ってくださいね。

そして保護者自身に一番心がけてほしいのは、「我慢する」ということです。大人はすぐに結果を求めてしまいますが、子どもの力、能力というのはゆっくりと確実に上がっていくものであって、ジャンプして結果を出すことが目的ではない。急にジャンプしたって、落ちて転んじゃうだけですよ。プロを目指さなくてもいいんです。ピアノを習うことを通じて生きる力が身につき、その子自身が豊かな人生を送ってもらえたらそれで十分。私はそう思っています。

<取材・文/阿部花恵>

 

piano

『だからピアノを習いなさい』

〜子どもの生き方が変わる正しいピアノの始め方〜

黒河好子
ヤマハミュージックメディア 1,600円(税別)

暗譜で身につく記憶力、曲を音楽的に伝える表現力、1曲を通して弾くための集中力、そのほか創造性、忍耐力、応用力など、ピアノ教育にはこんなにも多くのメリットが!効果的な学習法、いい先生の見極めポイントなども詳細に解説。これからわが子にピアノを習わせたい親は必読。

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黒河メソッド研究会
黒河 好子(くろかわ よしこ)
桐朋学園大学音楽部ピアノ専攻卒業。日本フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会ソリストや札幌交響楽団と数多く競演。年間170回以上にも及ぶピアノ講座や公開レッスンなどを国内外で開催。毎日こどもピアノコンクール、全日本学生音楽コンクール審査員。

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